介護のお仕事を長く続けていくうえで大事な視点としてキャリアアップとして資格を取得することが挙げられる。それは、安定した生活のために、より高い年収を得ることにも繋がるし、長く正社員として雇ってもらうためには施設の配置要件に係る資格をもっておくことが大事だからである。長く同じ仕事を続ければスキルアップはしていくが、それだけでは評価されないこともある。逆に介護福祉士などの資格を持っておくと、採用時、昇格の際に評価される。

資格取得を考えた時に、いくつかの資格が挙げられるかもしれない。代表的なものとしては介護福祉士があり、また介護職員実務者研修などを受けることもできる。また訪問介護事業者であれば、3年以上の実務経験を積んだ後にサービス提供責任者の資格を取得するという方法もある。この資格を取得すれば採用時に17万から25万程度の月収になるとされている。

また、介護福祉士の資格を取得し5年以上実務経験を積むことで、ケアマネージャーの試験を受けることも可能になる。ケアマネージャーは、直接介護をするのではなく、介護を受ける人を対象にケアプランを作成したり、施設や利用者との調整を行なったりする。従って実務で得られた知識だけでなく、法律など幅広く学ぶ必要がある。
しかし、より高度な仕事を行うため、ホームヘルパーなどの他の介護職と比べて給与が高く、中には月収40万円程度になる方もいる。100人の利用者に対して1人配置するという法律になっているため募集は少なめになるが、もし募集があれば良いキャリアアップの機会となる。